お金がかかる生涯医療費の実態

Tweet

Pocket

生涯医療費はどの位？

生涯でかかる医療費と聞くととんでもない額が想像されるでしょう。厚生労働省の発表によると生涯医療費は約2300万としており、実際に多額のお金が必要になる事がわかります。保険制度が充実していると言われる日本でも医療費は決して安くは無いのです。厚生労働省は、保険制度を通じて世界最高レベルの医療と平均年齢を実現させ、現在の国民皆保険を維持して国民が安心できる暮らしの保障が必要だとしており、個人の医療負担が重くならないように取り組んではいますがどうしても自己負担は生じます。現在国の財政状況は厳しく、今後さらに進む高齢化社会を考えると自己負担の増加は免れないかも知れません。

高齢になってからは急増

頻繁に病院にかかるようになるのは高齢になってからですが、現在70歳の人なら生涯医療費の50％（約1261万）、60歳の場合だと生涯医療費の60％（1513何円）もかかるそうです。この金額は自己負担10割の計算ですが、3割と考えても高額です。また病気だけではなく健康診断や、例えば運動といった健康維持のための活動にもお金がかかります。介護が必要になった時も同様で、特に介護は長期でお金の負担がかかります。自分はまだ若くて健康でも家族が要介護状態になれば同じく負担はかかります。

他にかかる費用

医療費には病気の治療などの直接医療費だけでなく直接非医療費と呼ばれるものもあります。例えば通院や介護にかかる交通費、食事療法や健康維持にかかる費用、介護に必要な装身具やその他の用品にかかる費用、バリアフリー住宅の改装に必要な費用などを指します。
さらに直接医療費と直接非医療費は病気や介護と直接関係する費用ですが、この他に間接的な費用もかかります。例えば病気になれば仕事ができなくなりますし、家族が入院したり介護状態になった時も同様です。そうなれば収入が減る可能性が高くなります。これを機会費用と呼びますが、これも多くの費用が必要になるので必ず頭に入れておきましょう。

普段から医療費への対策が必要

医療費が発生する時は、上記のように直接的なものから間接的なものまであるという事を認識したうえで対応しましょう。病気に伴う費用は多岐にわたり、その額は相当な数字になる事が分かってもらえたと思います。ですので普段から万が一の為の保障や貯金を考えておく必要があります。医療保険に加入するならその保障内容で機会費用も補えるかを考慮して決めたり、貯金は給料の半年分位を常にしておくと良いでしょう。